神奈川県横浜市で保育士として転職したい方におすすめ

保育士転職のおすすめ情報
2022.10.12

はじめに

保育関連の分野では長年多くの地域で待機児童数の問題が付いて回っていて、その対策として保育施設の増設や定員数の拡張等が行われているため保育士不足という問題も出てきています

さらにその保育士不足を解消する対策として、これまで低かった保育士の給料水準に関して各種手当を付けることによって多くしたり、保育士の毎月の賃貸料を補助したり、資格の取得をしやすくしたりといった制度が全国の都道府県や市区町村で実施されています。

神奈川県や横浜市に関しても、保育の分野において上述したような動向の例外ではありません。神奈川県においては一時東京や沖縄に次いでワースト3位の待機児童を抱えていましたが、令和3年には過去最小の300人台までに抑えることに成功しています。

もちろん減少したからといって300人台で満足するわけにはいかないので、今後も引き続き待機児童をゼロにする施策が取られていくことでしょう。そうなると保育士不足の問題はこれからも続いていくと考えられます。

また保育に関する問題や悩みは、希望の保育園に入れない、保育料が高い等、子育てする保護者側にも多く存在します。

この記事では神奈川県の中でも特に面積が大きく人口も多い横浜市に焦点を当てて、近年の保育分野の課題や解消するためにとられている施策の紹介、保育士の求人状況、また子育てママさんの転職時に悩みがちな問題について取り上げたうえで、チアップでできることについて紹介していきます。

なおすでに保育事業に携わっている人は問題ないと思いますが、これから保育士を目指している人や、これから出産を迎えるママさんパパさんの中には世の中に様々ある子供を預けられる施設の違いがいまいちピンと来ない人もいることでしょう。この記事の主旨とはズレるため今回詳細は省きますが、幼稚園、保育園、認定こども園の違いについて詳しく知りたい人は以下リンクをご参照ください。

【幼稚園・保育園・認定こども園】通わせるならどっちがいい?ワーママにはどちらが便利?比較してみた

保育士の役割となるための方法について

保育士の主な仕事は子供の生活全般に関する世話であり、食事や睡眠、着替え等、家庭で教えるべきではあるものの保護者が働きに出ているためにできない部分を保育園で教えていきます。

場合によっては保護者と同じくらいの時間を子供と過ごす場合もあり、それら保育を通して預かった子供の心身の発達や社会性を築き上げていくため、保育士の仕事は未来を担う子供達を育てる過程において重要な役割を持っていると言えます。

子供の世話だけではなく保護者の相談や悩みを受けることも仕事の一つとなるため、両者と良好な関係を築き続けることとなり苦労も多いですが、その分人と接することが好きな人にはやりがいも十分となる職種です。

そんな保育士は全国的に不足していて、神奈川県でも求人が多くあるにもかかわらず保育士が集まっていない状況が継続しているため、各種手当の付与、資格取得・学習費用の補助等様々な施策が採られています。その施策の一つとして地域限定保育士というものがあります

地域限定保育士試験とは

1年に一度のみ行われる通常の保育士試験とは別で、不足している保育士を補うために地域ごとに実施している試験となります。これにより保育士資格を取得して保育士になれるチャンスを増やし、保育士不足を解消しようという施策です。

2022年までに地域限定保育士試験が実施されたのは千葉県成田市、大阪府、沖縄県、宮城県仙台市、そして今回取り上げている神奈川県ですが、毎年同じエリアで実施されるとは限らないことにご注意ください。

受験資格は通常の保育士試験と同様で「一般の4年制大学や短期大学・専門学校を卒業」「高等学校や中学校を卒業かつ児童福祉施設で2年以上2,880時間以上勤務した経験」「児童福祉施設で5年以上かつ7,200時間以上勤務した経験」のいずれかが必要となります。

また試験は筆記だけではなく、音楽表現、造形表現、言語表現3つに関する実技試験を受ける必要があります。しかし実技講習会を受講することで実技試験は免除可能です。なお2020年の神奈川県の合格率は24.8%で、同年の通常の保育士試験の合格率(23.7%)とほぼ同様となっています。

地域限定保育士試験に合格することで働ける保育園は試験に合格したエリアのみとなりますが、3年間勤務すると4年目以降は別の地でも働けるようになります。なお一般社団法人全国保育士養成協議会のサイトには、3年の間に保育士として働いていなくても問題ないとの回答が記載されていました。

それでも全国で働ける保育士になるためには正常の保育士試験に改めて合格する必要があります。すでに地域限定保育士試験に合格している場合、合格済みの科目については免除となるので、通常の保育試験に受かりやすくなるというメリットがあります。

保育士を目指す方法

保育士になるためには、保育士資格が必要となります。保育施設によっては一部の業務に関して保育士資格不要で働けるところもありますが、保育の業務全てを行うためには資格の保有を求められ、求人情報には保育士資格を応募条件としているところも多くあるので取得しておいた方がより確実です。

保育士資格を取得するためには独学で勉強して受験する方法や、短大等に通って取得する方法、またその他資格が認められる学校を卒業する等の方法があります。

2018年には保育士不足によりある神奈川県内の保育園が休園する事態に陥ったニュースもありましたが、地域限定保育士試験の実施を含めた様々な対策を継続的に行っていくことで、問題解消へ向けて動いている状況です。

横浜市には保育士になるための学校がある?

横浜市には岩谷学園テクノビジネス横浜保育専門学校という保育士養成科の学校があり、保育士資格の取得を目指せます。なお具体的には保育士資格の取得のみを目指すコースと、保育士、幼稚園教論両方を資格取得を目指すコースの2つが用意されていて、最短2年での保育士資格や幼稚園教論二種免許の取得に向けた授業を受けることとなります。

岩谷学園テクノビジネスでは保育士に関する知識に絞った学習が行えるため、4年制大学より在学期間が少なく済み、学費も抑えられることになります。なお授業内容としては社会的養護、障害児保育、乳幼児保育、子育て支援、食と栄養といった基本的な項目の他、ピアノを弾けるスキル等の個別の特別レッスンもあります

またその他に直接現役の保育士や社会福祉業界をよく知る人からの指導を受けられ、留学生との教育交流ができる、特別支援が必要な子供への対応方法も学べるというところがこの学校の大きな特徴となっていました。

独学ではとても続かない、仮に独学で受かったとしても保育現場を知らないので不安という人は保育士養成の学校への入学を検討してみてはいかがでしょうか。

公式ページのリンクを以下に貼っておくので、興味がある人はぜひご覧ください。

岩谷学園テクノビジネス

条件の良い保育士の求人案件を探してみよう!

それでは実際の求人情報を通して条件の良いものはどれほどあるか、気になる給料はどの程度になるのかを見ていきましょう。

なお今回参考にした"横浜市 保育士 転職"で検索した際にでてくる求人サイトのページはこの項目の末尾にリンクしておきます。保育士の求人専門のサイトもあるのでぜひあわせてご覧ください。

今回は2022年3月の時点で特に条件の良かった求人例を以下に紹介します。

給料が高く、賞与も多いところとして学校法人湘南やまゆり学園 認定こども園横浜黎明幼稚園の求人がありました。こちらは「保育士バンク」に掲載されていた情報で、横浜市営地下鉄グリーンラインの北山田駅が最寄りとなる認定こども園ですが、給料は月給245,000円~となっていました。

ただし給料には残業代17時間分の30,000円が含まれているとのことでしたので純粋な基本給としては215,000円〜となります。それでも別途処遇改善手当や担任手当8,000円~が付く状況で、さらに賞与は年2回の4ヶ月分が支給されるとのことでした。さらに残業代が基本給に含まれてはいるものの実際に発生する残業は月多くても8時間程度とのことでした。

また家賃補助の記載はなかったものの住宅補助の記載はあり、交通費は上限20,000円まで支給、応募資格は幼稚園教諭免許・保育士資格(見込み含む)となっていました。

もう一つ「Indeed」で保土ケ谷区に2022年4月に新規オープン予定の保育園があり、こちらも給料・賞与ともに条件が良かったので紹介しておきます。

給料は月給250,000〜305,000円(内訳の記載は無し)で、その他に役職手当有り、交通費支給、賞与は年2回の2〜4ヶ月となっていました。応募資格は保育士資格のみで人柄重視の求人でした。

以上は認定こども園での求人、あるいは新規オープンでの求人ということもあり条件が特に良い求人となっていました。

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チアップは横浜市の求人に幅広く対応!

チアップでも横浜市内の保育士求人を取り扱っていて、サイトを見る限りですと特に保土ケ谷区の情報が充実している状況とはなりますが、実は非公開にてその他横浜市内の求人も紹介が可能となっています。

非公開の求人情報が欲しい人はぜひチアップへの無料会員登録や、お電話での保育士転職相談をご検討ください。

チアップ

横浜市で保育士確保のために実施されている施策を紹介

保育士不足という問題を抱えている場所ではそれぞれに独自の施策が実施されていますが、横浜市の場合はどのようなものが実施されいているのか見ていきましょう。

保育士宿舎借り上げ支援事業

保育士が内定後に賃貸する際に利用できる家賃補助です。補助を直接受けるのは保育施設を運営している事業者ですが、この施策を採用している保育施設に転職することで、施設を通して補助を受けられるようになります。

横浜市から出る補助は家賃(上限82,000円)の4分の3(上限61,000円)で、住宅手当を受けていない採用から10年以内の保育士が担当になるという条件があります。横浜市内のワンルーム物件の相場は5〜70,000円程度であるため、一人暮らしであれば家賃負担が0〜1、20,000円程度で済む可能性があります。ただし保育園によっては自己負担額が定められている場合もあるので注意が必要です。

保育所等の情報紹介サイト「えんみっけ!」

横浜市が提供している認可保育所、認定こども園、小規模保育事業、幼稚園等の求人情報が掲載されているサイトサービスです。施設の見学予約ができるシステムもあります。

保育士資格取得支援事業

保育園によっては保育士資格を持っていなくても雇用する場合がありますが、そのような状況で働いている保育従事者が保育士資格を取得するための講習等を受講する際の費用を補助するという施策です。幼稚園教諭免許状を保有する人や、保育士資格を取得した後に保育施設での内定が決まった人も対象となり、金額はそれぞれの状況によって異なります。

保育士就職準備金貸付

保育施設への就職・転職を決めるための準備金を貸し付けできる施策です。貸付金額は200,000円以内で無利子となっています。対象となるのは保育士登録を行っている養成施設の卒業から1年以上経過した人、保育士試験の合格後に保育士登録を行った人、保育施設を離職した人、また資格は保有しているものの保育施設への勤務経験がない人です。

その他にも全国の保育士試験、神奈川県の地域限定保育士試験を対象とした試験直前対策講座、ハローワークと連携して事業とのマッチングを行う保育士就職面接会、保育士養成施設の学生を対象とした保育施設の見学会等、保育士向けのものだけでも非常に多く実施されていました。

横浜市の公式サイトにて今回取り上げた内容含め施策が一覧で紹介されているため、さらに知りたい人はあわせてご覧ください。

保育士確保の施策 /横浜市

保育園に通う子供がいるママさんの心配事「転職したら退園が必要」は本当?

保護者の転職と子供の退園に何の関係があるのか、保育園の特徴と入園の制度を把握していないとなかなか理解しづらい部分があると思うので、最初に少し説明しておきます。

幼稚園は幼児を預かったうえで教育することが主な目的であるのに対して、保育園は家庭で子供の面倒を見ることが難しい場合に代わりに保育してもらうことが一番の目的となります。そのためどうしても預けなければならない事情がある家庭の子供が優先的に入園できるような仕組みが各地で設けられています。

横浜市でも家庭事情を数値化して点数やランクを付け、それによって入園の優先順位を付けています。簡単に言うと、ママ、パパが共働きしている家庭や一人親で働きに出ている家庭と、パパだけが働きに出ていてママは常時家にいられるという家庭の状況では、子供の面倒を見れる環境が全く異なってきます。その他細かい基準はありますが、基本的には前者の方が点数が高くなり、保育園に入りやすくなります。

そこで転職という家庭状況に影響のあるイベントを含めて考えてみましょう。転職先がすでに決まっている状態であれば問題ないですが、転職活動の進捗状況によってはしばらく保護者が家にいる状況が発生し、場合によってはそのまま働かず家にいるという可能性も出てきます。この場合は子供の面倒を見る時間が家庭内で確保できるようになります。

以上の理由から、転職が発生することで点数が下がり、入園前であれば選考に影響が出てくるのではないか、入園後であっても途中で退園させられるのではないかという心配事に繋がるという状況であり、実際にこういった話は良く聞きます。

これは異業種で働いている保護者だけではなく、保育士さん自身も自分の子供を保育園に預けている場合は経験する可能性のある部分なので疑問は解消しておきたいものです。また必ず影響があるのであれば長期の休みを取ることができないどころか、転職ができないために嫌な職場にしばらく在籍し続けなければならないという状態にもなりかねません。

今回は結論だけ述べておきますが、選考前の場合で半年以上前から転職活動をしているような場合は選考にも影響する可能性が出てきます。半年から3ヶ月前程度の場合で一次、二次で選考がある場合には二次選考影響が出る可能性があります。1、2ヶ月前のことであれば影響はないと言われています。

なお入園後に関しては、様々な体験談を確認する限りですと余程の家庭事情の変わりようがない限りは退園になることはないといった話が多く見受けられました。

もちろん保育園への報告や勤務場所の勤務証明書の提出等は必要なので、転職先が決まってから手続きをするといった体験談が特に多くありました。しかし保育園によって状況は異なることが考えられるため、入園後に関しては同園に通う周りのママ達にも確認することをおすすめします。また選考に近い時期の場合は、選考を通過できるよう転職を少し待った方が確実と言えます。

ママさん達のこの問題に対する状況については以下リンクのようなサイトで確認ができたので、参考にしてみてください。

横浜市保育園選考 育休中の転職は影響あり?入園後に退園になる?
【ママの掲示板】子供が保育園在園中に転職された経験のある方教えて下さい!

またチアップでは、チアップを通して転職をした後に遭遇した問題や悩みをアンケートで伺っています。アンケートに答えていただくことで定期的に謝礼のお支払いもできるのでぜひご利用ください。

さらにチアップでは以下リンク先にある横浜市を含めた神奈川県全域の保育施設を、何度でも無料で紹介できます。転職がうまくいっていない状況等がある場合はぜひ気軽にお問い合わせください。

認定こども園一覧

まとめ

神奈川県および横浜市も全国の各エリア同様に待機児童数や保育士不足という保育関連の問題を抱えています。また子育て中のママ、パパも大小それぞれの問題や悩みを抱えていることでしょう。

そういった状況下でも未来を担う子供を預かるという保育士の役割にやりがいを感じ、これから保育士を目指そうとしている人がいます。

チアップでは神奈川県で保育士を目指す人への情報提供はもちろん、チアップを通して転職した方を対象に実体験に関するアンケートをとっており、幅広い転職者をサポートできる情報をコラム等を通して発信しています。状況に応じて保育士以外の求人も非公開で提供できる場合もあるので、ぜひ一度ご相談ください。

なお横浜市内の住みやすい街や子育て支援についてまとめられたページがあったので、市内の保育事情を知っておきたいという人は参考情報としてご覧ください。

子育てしやすい街・横浜。保育園や支援制度、おすすめ地区などを解説

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